Vade certo gradu.

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Seneca

「ウァーデ・ケルトー・グラドゥー」と読みます。
vādeは「行く、進む」を意味する第3変化動詞vādō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
certō は「確かな」を意味する第1・第2変化形容詞certus,-a,-um の男性・単数・奪格で、gradū にかかります。
gradūは「足取り、歩み」を意味する第4変化男性名詞gradus,-ūs の単数・奪格です(「仕方の奪格」)。
「確かな足取りで進み給え」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Sen.Ep.37.4)。

セネカは現代人の心に響く言葉を多く残しました。

Seneca

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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